転職

編集プロダクションでの能力を活かした転職先とは?

「編集プロダクションからの転職で、失敗しない転職先を探したい」
「地獄の編プロを抜け出したいけど、経験を活かせる職種が知りたい」

これはぼくが編集プロダクションから転職する際、考えていたことでした。労働量が多いから、きつくても転職について調べる時間もなく、年月が過ぎて行く。。

しかし厳しい環境だからこそ、編プロは実はめちゃ能力が身につけられる職種。身につけた経験がどの転職先で生かせるか転職でどうアピールするかについて、まとめました。

編集プロダクションの次はどこ転職するのが良い?

編プロで身につく力を活かしつつ、キャリアアップできる職場をいくつか挙げてみます。同じ出版業界だけでなく、情報を扱う仕事、制作系の仕事は経験値を生かせると思います。

出版社

制作現場から上流に移る系のオーソドックスな転職。やってきた仕事と近いジャンルなら、新卒では入るのが大変な大手出版社に入れる可能性も大いにあります。

ぼく自身、新卒の時は全然ダメダメでした。しかし編プロでやりたい仕事を激務でやり続け、「こんだけの仕事をやってきた」という自信を持ってからの転職では、新卒では絶対入れなかったであろう大手出版社で書類・面接がバシバシ通る経験をしました。

スキルを活かしたキャリアアップとして、編プロ→出版社は定番かつ安定。紙媒体が厳しい時代に生き残れる出版社さえ選べれば、転職としては大成功でしょう。

ウェブメディア運営

個人的に一番おすすめなのはここ。

記事作成や文章を扱う能力のほか、ライター発注等のディレクション能力など、編プロで身につけた経験を存分に生かせます。情報発信する仕事のため、アンテナを高く張っている編集者、編プロでもよくいるタイプの人が多い印象です。

記事を作成するだけでなく、閲覧数・マネタイズまで範囲に含まれるため、ウェブマーケティング能力も身につきます。うまく成長できれば、独立のための能力を身につけることもできますね。

このあたりを目指すなら、ワードプレスでブログを立ち上げて運営してみると面接でもアピールできるのでおすすめ。

フリーのライター・記者

編プロでライティングをしたり、ライターに仕事を振った経験があるなら、自分でライターになるのもあり。勤めていた編プロから仕事をもらうこともできますし、今の時代フリーで仕事を探すのもとても簡単。
クラウドワークスランサーズなんかに登録して、ガシガシ仕事を受けていきましょう。

ちなみに、企業勤めからフリー転身を考えているなら「フリーランスで行こう」と言う本が超おすすめ。実際に企業勤め→フリーとなった作者の、フリーランスとしての生き方や実際の仕事の取り方を漫画で紹介しています。

漫画としても、実用書としても読みやすくて面白い良書!アマゾンレビューもめちゃ高い!

ウェブ系の記事に特化した編プロ

編プロやめて、また編プロ行くのも嫌だと感じる人もいると思いますが、ここは違います。
SEOを強みにしたウェブライティングのための、ウェブに強い編プロです。

ウェブの記事は世にものすごく溢れていますね。出版社が編集業務を外注という形で編プロに任せているのと同様に、ウェブメディアも全て自前で記事を作っているわけではありません。

フリーのライターに記事作成を依頼することもあれば、編プロに依頼することも。ぼくがいた編プロは雑誌制作をメインとしていましたが、ウェブ記事の作成もいくつか請けていました。そんなウェブ記事制作をメインに受けている編プロも存在します。

ウェブの記事作成は、SEOなどに触れたことが少しでもあればわかるかと思いますが、ただ文字数通りに書けば良いと言うわけでもなく。より読まれる記事、よりマネタイズできる記事を作成する必要があるため、それができることを売りにした編プロ(「編プロ」と呼ぶかは会社によりますが)は、紙からウェブに移り変わる時代でも生きていける力がある会社です。

編プロで勤めていた人なら、コンテンツ作成をする点では仕事内容は変わりません。媒体が紙からウェブに移っただけ。なので「これまでの経験を活かしつつ、ウェブ業界に行きたい」なんて人には向いている職場かもしれませんね。

ウェブ制作会社

編プロでの業務でメインとなるのは「ディレクション・進行管理」。つまり「いろいろな人に指示を出して、納期内に目的のものを高い質で作成する」という仕事です。

これをアピールすればかなり幅広い職種に転職可能ですが、特に「ウェブディレクター」はこの能力を高く買ってくれます。

ウェブディレクターとは、めちゃくちゃざっくり言うと、ウェブサイト制作の進行管理をする仕事です。ウェブサイトを作りたい企業のために、企業側の要望を聞きつつ、サイトをデザインするデザイナー・コーディングするコーダーに指示を出し制作を進めます。

ウェブサイトに関する幅広い知識と経験が身につくため、「これからは紙じゃなくウェブで生きて行くんだ!」という人にはとても良い選択肢だと思います。紙業界から転職してくる人も多く、「ディレクション経験あり」とうまくアピールすれば面接でも評価されやすいです。

編集プロダクションでの経験をアピールするには

転職先を決めたら、編集プロダクションでの経験をどうアピールするかが大事です。
ぼくが転職時にアピールした、「編プロで身につけた能力」はこんな感じ。

・ディレクション能力
・文章力
・企画、提案力
・取材力、交渉力
・体力

職種によりますが、メインでアピールするなら「ディレクション能力」がおすすめ。

どんな仕事も人とのコミュニケーション能力は必須になります。なので「いろいろな人とコミュニケーション取りながら指示を出して、納期内に目的のものを高い質で作成する」というディレクション経験はどの仕事でも重宝されます。

体力はネタですね笑。「毎日終電帰り、50連勤してました!」って言って笑ってもらえる雰囲気なら、アピールすると受けは良いです。

企画提案力文章力は、アピールするよりも、履歴書で実際に生かす感覚が大事です。
版元などに企画を持っていくときと同じ感覚で履歴書を作成します。企画を判断する側は、寄せられた数十の企画からまず数個に絞り、そこからさらに精査していきます。その中で残るために企画書をどう見せるか、それを履歴書でやるイメージです。そこまで企画出しをしてこなかったぼくでも、上記のイメージで履歴書を書いたら、経験・未経験問わずかなり高確率で書類審査に受かりました。

まとめ

編集プロダクションは地獄です。しかし、地獄ゆえに実力のある編集者・好きなことを仕事にして楽しんでいる人・高くアンテナを張っている面白い人が多いのも事実。そんな人が、より良い環境で能力を生かせたらとてもいいなと思います。

ABOUT ME
ポン助
本業:ウェブ屋さん。3度の飯と映画が好き。