WEBディレクター、特に新人ディレクターは読書した方がいいです。読書量で成長スピードが大幅に変わってきます。
読書してもすぐに能力が身につくわけではないですが、仕事での「気づき」が増えるし、全体感を把握しながら仕事できるようになります。同じ仕事をしていても、読書している人はそこから得られる気づき=経験値が段違い。しっかり仕事しつつ毎月数冊読んでいれば、新人でも1年ほどで、幅広い案件でまともなコミュニケーションを取れるようになります。ホント、本は読むべき!
ウェブディレクション未経験・1年目に読むべき本
ウェブディレクターはとにかく広い知識が必要。もちろん深い知識を持っていると差別化できますが、仕事範囲が広いので、知識も広く持っていないと事故ります。特に未経験で入った場合はWEB概略の本を読み漁り、ウェブ制作・ディレクション・デザインや情報設計・コーディングなどについて広く触れるところから始めると良いです。
Webディレクション標準スキル152
web制作に関して知っておくべきことが網羅された良書です。見開き1項目で、内容も掘り下げすぎていないので、新人が読んで全体的なウェブ知識を底上げするのにとても向いている本。2012年の本なので内容が若干古い部分もあるけども、それでも分かりやすくまとまっていて一読の価値があります。
わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本
「受験とかで、漫画系の参考書で当たりって見たことない…」と思いつつ読んだところ、めちゃわかりやすかったです。
ウェブディレクター向けというより、個人でウェブサイト作りたい人向け。「ディレクション」などに絞らず、サイト制作全般について広く浅く紹介しています。コーディングはhtml、CSS、JS、PHPを広く紹介。表紙の通り各言語を”擬人化”して説明していて、それが意外とめちゃとっつきやすい!初心者が全体を20〜30%の習熟度で理解するのに向いています。難しいところは掘り下げすぎていないので、読んでいて挫折することもなさそう。プロゲートなどの学習教材と合わせて読むと、より良いかも。おすすめです。
UIデザインの教科書
現在、どのようなデバイスやインターフェースがあるのか、それらの違いがデザインにどのような違いを与えるのか、理由までしっかり記述していてとても勉強になります。UIやデザインについて理屈から学べるので、「こういうデバイス・こういうサイト、だからこのデザイン」って感じで、ディレクターが先方にデザインの説明をする力もつけられます。
ウェブ解析士認定試験公式テキスト
資格試験って読書の上位互換だと思ってまして。本って1周読んでも、その中で本当に身につくのは数パーセント。逆に資格試験は参考書を読み込んで、その中にあることを徹底的に覚えるので、そういう意味で読書の上位互換だなーと。
ウェブディレクターが受験して、直接業務に活かせる資格といえばこのウェブ解析士認定試験。ウェブ広告・解析周辺の知識、専門用語を身につけるのに最適です。業界としても取ることを推奨している企業が多いので、営業活動でも転職でもメリットが大きい資格です。
キタミ式イラストIT塾 ITパスポート
ウェブ解析士よりも、さらに広範囲のITに関する知識を求められる試験。業務に直結はしないものの、IT業界を生きていく上での基礎力が高まります。
肩書きとしてはあまり役に立たないので、丸暗記の短期合格よりも徹底的な理解に重きを置いてしっかり勉強した方が良いです。試験は一年中受けられるシステムなので、焦らずしっかり身につけましょう。
ウェブディレクション半年〜3年目に読むべき本
仕事での経験値も積んできたら、ケーススタディを扱う本も読んでみるべき!そんな本をいくつか紹介します。実務に直結するので、こういった本をコンスタントに読んでいる人・読んでいない人は、時間が経つとかなーり力に差が出てきます。また、あまり業務経験がない時期に、こういった業務について掘り下げた本読んでも挫折する可能性大きいです。
超実践的WEBディレクターの教科書
仕事やっていると「わかるwwwww」ってなるトラブルのエピソードが豊富。そしてその対策についても、現場で実行することを前提とした意見を載せてくれている。文章もやや口語で堅苦しくなく、ブログやウェブ記事を読んでるような気軽さで読めるのも良いです。おすすめ!
失敗しないweb制作
システム開発なんかではよく耳にする「PMBOK」に基づいて、ディレクション・プロジェクトマネジメントについて解説した本。経験だけでなく、体系的な知識でプロマネやディレクションを学びたい人におすすめ。
個人的に良かったのは、最後の章のキャノンのウェブ担当者のインタビュー。「PMBOK視点のススメ」というタイトルで、PMBOKをベースに、どう業務を進めているか話しています。すぐは身につけられなくても、長期的に業務で参考にすべき内容が詰まった良書です。
Webディレクションの新標準ルール
理想的なディレクション、よりよく案件を回すための手段について書いてあります。未経験の人がすぐ読んでもあまり意味がないものの、ある程度案件に関わったタイミングで読めば、より質の高いディレクションができるようになるかと。
見開きで1項目ずつ、ウェブ制作の工程について広く扱っているので、業務で必要なところだけかいつまんで読むこともできます!